Levi's 517
Saddleman boot jeans

Brand/
1976y Levi's

Country/Region of Manufacture/
United States

Mterial/
100% Cotton

Color/
Blue Denim

Size/
W32xL 実寸 ウエスト 41cm レングス 79cm
⚠️平置きの状態で採寸。わずかな誤差はご了承くださいませ。

Condition/
Used

Zipper/
Talon 42

アメリカのとある田舎町で出会った一本で
内側の紙タグから1976年製と推測できます。

501で言う『６６前期』時期の個体で
特筆すべきはボタン裏から読み取れる製造工場。

例外もありますがこの“16ボタン”は同年代に作られたリーバイス製品と仕様が異なっていることが多く、大抵’70年代中頃に作られているんですが、なぜか’60年代以前に使われていた生地や綿糸などが使用されている一風変わった個体が多いんです。
そして、長年謎とされていた『16刻印』は米国ミシシッピ州ボールドウィンにある「Lucky Star Industries, Inc.」というリーバイス社の製品を委託されていた別の会社で作られていた物ということとが近年の研究で判明したそうで。
16刻印のイレギュラーな物は古くて1960年代以降から見られるらしく他と明らかな違いがあるのは、1970年代から80年代製の物と言われていて。

材料となる生地やパーツを無駄なく使い切ろうとしていた理由があるのかもしれません。
リーバイスでは1960年代から生産拠点となる工場が増えて大量生産が始まった頃で、品質は均一化されて行くんですがLucky Star社は下請けの別会社ということもあって、材料の生地などの在庫管理や、縫製の仕様変更の基準や共有が曖昧となり、結果的に独特な個体が流通されたという見方が出来そうです。

デニムの色落ちの違いなんて穿き込まなければほとんど分からないし
出荷前の検品の緩さもその時代だからこそ許されたものかもしれませんね。

今回見つかった一本もコインポケットにイエローの綿糸が使われていたり
後年のデニムとは明らかに異なる、濃淡のついた所謂、縦落ちが強く出た
『良い色落ち』。

裾は切りっぱなしでも自然な感じで
これはこれでいい雰囲気。

ブーツカットのデニムは1970年代のカリフォルニアで流行ったような
明るいイメージで、もっとカジュアルなデニムファッション。
感じるのはヒッピー&ウエスタンなイメージと、どこまでも自由な開放感。

そして今季の一押しは俄然この517「ブーツカット」
そろそろまた、このシルエットの良さを再認識してもいい頃なのかなあと。
自然な裾の広がりと、中毒性のあるフィット感
分かる人には分かる、このバランスは当時のLevi'sの真骨頂。
そして70年代のアメリカ西海岸にある特有の
どこまでも自由な空気感をたっぷり含んでいます。

程よく馴染んだ、柔らかいデニムの質感もとても着やすそう。

そして市場相場で言ってしまえば色の濃いパキッとしたコンディションのものの方が良しとされる。それは事実ですが、ファッションとして純粋に見た時に、こんな風に肩の力の抜けた使われ方（想像）で年月を重ねたモノだけに宿る、ゆるーい雰囲気、風合いは間違いなく他に代え難いもので。『ヴィンテージ』を洋服として、ファッションとして楽しむ大切な観点の一つのようにも感じます。

そしてこういった『古着らしさ』が強く伝わってくる一着って
無数に存在する古着の中でも、思いの外少ないんです。

サイズの合う方
ぜひこの機会をお見逃しなく。

数十年前に製造されたヴィンテージです。
細かいスレや汚れはある場合もあります。
商品の性質上、検品には細心の注意を払っていますが
ご購入後はいかなる場合においても保証はできません

ご不明な点はお気軽にお問い合わせをお待ちしております